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改造前は長年の放置がたたって、ハンドル周りが一番ダメージを受けていました。ハンドルの両端は千切れて中のパイプは見えていましたし、シフターは固着して動かないといった有様でした。
オリジナルのシフターはシマノのサムシフターが付いていましたが、軽快車に採用されている事が多いTURNYのレボシフターへ交換です。近所のホームセンターに売っていたのを発見したので購入してきました。しかし誰も買わないのか、1000円と高額です。アサヒなんかだともっと安いんですけど、送料なんかを考えると仕方ありません。
グリップは当初VELOのエルゴグリップに交換しました。これはオリジナルのグリップが薄くて直ぐに手が痛くなっていたので、快適性の向上を狙った結果です。左はそのまま装着、右はシマノのグリップシフトに合わせて適当な所で切ってました。隙間にはOリングを嵌めてアラ隠しをしてました。このグリップ、快適で中々気に入っていたのですが、整備性が非常に悪く常々不満がありました。
7速化に伴うシフターの交換作業やブレーキレバー交換などを考えると、ギュッと嵌めるタイプのグリップは非常に厄介です。という事でグリップは整備性を重視してロックオンタイプのグリップへ交換します。
ロックオンタイプのグリップ選定では色々と悩みましたが、最終的にサーファスのプロフロー・ロックオングリップにしました。選定ポイントは車体色のブルーとブラックの配色が決め手でした。VEROのグリップに比べると握り心地は若干低下しましたが、独特の形状もであり結構気に入りました。配色も現在の車体とピッタリですし、握り心地も意外にイケてます。
テクトロの800A標準のブレーキシューはかなり効きが悪く制動性能に問題があるそうで、これを交換すると劇的に効きが向上するようです。シマノ製は高額だったので、とりあえず効果があるかなぁ~と思い、ブレーキシューはBBBのロードストップに交換しました。800円程で4個入りとコストパフォーマンスが非常に高い製品です。
制動性能の変化は正直分かりませんでした。BBBのロードストップではテクトロ標準のシューと変わりないという事なんでしょうか??でもテクトロ800Aに付属しているブレーキシューと比べると随分とカッコよくなります。それだけでも交換した効果アリ!と言えなくもないです。
FD2000Sを再生する過程で最初に付けたブレーキレバーは、ドッペルギャンガーFDM26に付いていたVブレーキ用のレバーを流用しました。本来はキャリパーブレーキとVブレーキではレバーの動作比が違うので、流用は不可らしいです。まあ自転車の素人なんで最初はこんな基本的な事も分かってなかった訳ですねぇ(汗)。
フロントブレーキの効きの悪さが気になっていたのですが、やはりキャリパーブレーキにVブレーキ用のレバーを使うのは危険です。早急にブレーキレバーをキャリパー用に交換する必要がありので、キャリパーブレーキに使えるブレーキレバーを検討します。いざ探すと軽快車なんかに使えるタイプのレバーだと、Vブレーキ用ばかりでキャリパーブレーキ用の選択肢は少ないんですね。最終的にブレーキレバーはダイヤコンペのDIATEC MX-2 BL200にしました。これはレバー比を変える事が可能で、Vブレーキポジションとキャリパーブレーキ用のポジションを備えています。自転車部品のサイトだとBMX用のところに掲載されている事が多いようでカンチ&キャリパーブレーキに対応したブレーキの中では低価格ですが中々良いデザインです。しかし本当はオールブラックが欲しいのですけど、赤・黒か黒・銀の色構成となってしまいます。ブラケットが黒の方が良かったので黒・銀のものを選びました。
ブレーキレバーをキャリパーブレーキ対応のものに変えた訳ですが、あんまり変わらないような・・・・・・
何か根本的に問題があるのでしょうかねぇ??
リヤブレーキですが、純正のバンドブレーキの効きそのものは問題無かったのですが、キーキー鳴きだしており交換を余儀なくされていました。最初はサーボブレーキへ交換しようと思っていたのですが外観的に面白みがありません。そこでダイアコンペのMLB-50メタルリンクブレーキを採用です。外観はディスクブレーキ風の放熱板が付いており、シマノのローラーブレーキと同じような感じなのですが、バンドブレーキとハブ周りが同じなので、専用ハブも必要なく無駄な出費を抑える事が出来るわけです。因みにシマノのローラーブレーキは専用のハブ周りも必要だとの事ですので、交換するとなると結構なコストが掛かってしまいます。このダイヤコンペ製のメタルリンクブレーキ、ネット上でわずかですが何例が装着例があり、交換前に何とか雰囲気を掴め非常に参考になりました。また取り扱いショップも非常に少ないようで、ざっと検索した限りでは1店舗しか引っかかりませんでした。因みにメタルリンクブレーキの外観はこんなのです。完成車についているのを見たこと無いのですけど、採用例はあるんでしょうかねぇ?
装着にあたってはバンドブレーキ用のドラム取り外しが最大の難関でした。ネットで検索するとドラムの取り外しには皆さん苦労されているようで、専用工具が無い場合はタガネなどを使って外すワザがあります。しかし固着していたのかタガネ攻撃が全くダメで、最終的にはバイスプライヤーでドラムの内側を挟んでおいて、それごとハンマーで叩いて取り外しました。ドラムさえ取れれば後は簡単です。
で最終的に装着完了したところです。放熱版がディスクブレーキ風で良いですね。肝心の制動能力ですが、純正のバンドブレーキと殆ど変化はありません。しかしバンドブレーキと違いキーキー鳴き辛い構造だそうです。
当初は壊れている変速機とサビてるチェーン周りを少し弄るだけ、のつもりだったんですが、自転車弄りの面白みにどんどんハマってしまい、今は色んな理由を付けては価格に見合わない(笑)改造を施しています。
そんなFD2000Sのブレーキ周りの紹介です。
最初はサビて茶色くなってしまったフロントブレーキを全交換しました。軽快車ですので普通のキャリパーブレーキを使いますから、先ずはホームセンターで700円で調達してきました。本当は黒い本体だとカッコイイのですが、銀色しか見当たりませんでした。しかしその後、ヨドバシカメラの自転車コーナーに黒いキャリパーブレーキがあるのを見つけてしまいました。1000円くらいでしたか。ブレーキアウターはグランジのイエローを、ブレーキワイヤーもシマノ製新品に換えて装着しましたが、ブレーキの効きはイマイチです。動作自体は問題無いしブレーキシューも新品なので不思議に思って調べてみると、どうやらリムの汚れが原因らしいという事に行き着きました。リムを取り合えず拭いてみましたが効果は余りありません。根本的な改善は無理なのでしょうか・・・・
しかしその後、色々と調べているとデュアルピボットキャリパーブレーキなるものがある事が分かりました。当初装着したキャリパーブレーキに対してデュアルピボット式は「てこ比」が異なり、同じ握力でも強力な制動力を得る事が出来るそうです。テクトロやダイアコンペからシティ車用が出ていますが、装着にあたっては注意点があるそうです。なんでもアームのリーチというのがあって、要は取り付け起点からシューまでの距離の事だそうで、これが短いと嵌らないという事態に陥ります。一応、シティ車用としてはリーチは61~78mm前後らしいのですが、タイヤ径やその他の要因で78mmでも入らない可能性はありますね。ざっと調べた限りではテクトロの800AかダイアコンペのDL800というのがシティ車や軽快車に適合するようです。因みにテクトロのHPを見ると、更にリーチの長い900Aというものも存在するようですが、日本にはどうやら入ってきていない様子です。
という事で最終的にフロントブレーキにはTEKTROの800Aを採用しました。あさひのHPの商品写真では綺麗にポリッシュされていて正面にTEKTROのロゴがあるのですが、到着した現物は表面も普通の安い仕上げですし第一ロゴがありません・・・・・。これは流石にガッカリ。まあ性能には変わりないんですけども。装着は基本的には問題なくOKでした。ただし左側のシュー位置がリーチぎりぎりでしたので、取り付け部を少しヤスリで削って修正しています。
最後に肝心の制動性能ですが、確かに最初のキャリパーブレーキに比較すると随分と向上しています。でも、Vブレーキと比較出来るほどには効きは向上してないなぁ~というのが正直なところです。